懐かしい作文が出てきたので少しアレンジ

素顔同盟
すやまたけし

昔教科書で読んでその続きを書きなさいという課題で、主人公って仮面を外したいと欲求があるならばいつか大なり小なり争うよね

中学生のときは戦争してしまいましたが

その朝も目を覚ますと仮面をつけ,鏡に向かった。にせものの笑顔がそこにある。人工的すぎる,口もとだけでしか笑っていない。その他の部分は,目もほおも無表情ですらある。そしてなによりも,その無個性な笑顔はみんなと同じなのだ。人と同じであることは幸福なのだとみんなは言うが,ぼくはそれに退屈を感じている。

 

 

授業中もそのことばかり考えていた。先生は社会を教えていた。

「......つまり,市民が仮面をつけだしたことによって,人と人との摩擦はすっかりなくなり,平穏な毎日を送れるようになった......。」

先生は教壇の上で仮面に笑顔を浮かべ,熱弁をふるっている。確かに,怒った顔で授業をするより,このほうが便利なのかもしれない。だが,いつも同じ笑顔の先生は滑稽だ。

「......この便利さを,一度手にしてからは,元に戻るわけにはいかなくなった。やがて,この仮面は法令化され,制度として確立されるようになった......。」

仮面をつけて必死にノートを取る友人を見てこのシステムは茶番劇だと思った。

「......きみたちも現在,義務として仮面を着用しているわけだが,不便を感じたことがあっただろうか。考えてもみなさい。もし,きみたちが仮面をはずし,喜怒哀楽をそのまま表したりしたら......。この世は大混乱に陥るだろう。人は憎しみ合い,ののしり合い,争いが絶えなくなるだろう。いつもニコニコ,平和な世界,笑顔を絶やさず,明るい社会。仮面はわたしたちに真の平和と自由を与えてくれたのだ......。」

ぼくは友人にきいてみた。

「先生の今の話,おかしいと思わない?」

「なぜ? 笑顔のおかげで,ぼくたちはけんかをしないですんでいるんだろ。」

彼は笑顔で答えた。その仮面は実にニコニコだが人が争う理由は表情だけではない私みたいに破壊してやりたい気持ちから出てくる争いもあるのだ。

「......仮面をはずすという反社会的な行為が,人々に不安と恐れを与えるのは当然だ。そのような者を排除して,健全な社会を保とうとするのは......。」

 

ぼくは学校の無知に呆れた。たしかにこの仮面はある意味で便利かもしれないが、平和すぎるのも飽きてくる。

その思いから数年間が過ぎた。退屈な世界というものに飽きてきたし何よりもどの資料を探しても仮面がどれだけ平和と犯罪を無くしたかみたいな物しか見つからなかった。

 

素顔同盟党主になろう。確かに、仮面でニコニコした社会は便利だけど、社会も暗くなって来ている。

 

我は素顔同盟党主、私が存在する限り人々から争いというものがなくならないと知れ❗

 

ネットに流し宣戦布告した。

 

そこから大慌てになって犯人を捜査したり、仮面を外す便乗犯が出てきてパニックが起きた。

 

平和ボケで犯人捜査に不慣れ

 

我は仮面を外す理由は破壊したいから❗

仮面同盟のみなさんも感じてるでしょうがニコニコした仮面をつけても差別はなくならないぜ!

美声コンテストや透き通る声とか声で社会は評価されているからなー

 

これはみんな感じていた仮面をつけていても絵が上手いとか足が早いとか勉強が得意から始まり出世競争や、受験競争、企業の競争などの勝者敗者が大量に存在しているのが今の社会だ。そうして争いがないと信じているのは仮面の笑顔にみんな騙されているだけでは?

 

その男の発言の影響でみんな素顔になっていった。だが仮面と同じような幻想かもしれないが、制度や法律はいつか壊れるものできたときから自殺に向かっていくものさ