オオカミ少年

ある、村に仕事に誠実な羊飼いの少年がいました。遊びもせず退屈な毎日毎日朝から夜までしっかりと羊の番をしているためか、周りからは仕事少年と呼ばれていました。 あるとき、森にオオカミを見かけたので村の大人たちにオオカミが出たと伝えに行きました。

「たいへんだ、たいへんだオオカミだ」 村人は驚いて弓矢を持って牧場へと駆けつけました。 少年はいい仕事をしたと思い笑みを浮かべていると 「オオカミなんていないぞ?」 「逃げていったのでしょう。」 少年は村の財産が失われなかったことに安心し笑顔になった。

 

「なに笑ってんだよ!」

少年の笑顔にムカついたのかタダ働きをさせられたのかどちらかは知りませんが、怒鳴りつけました。

「オオカミの被害がなくてよかったです。」

翌日も見張っていたら、またオオカミが見えたので
「大変だ!大変だ!オオカミが来たぞ」
今度も飛び出して来ました。
しかし村人が大勢でかけつけたのかオオカミは逃げてしまいました
少年の笑顔にむかついた村人たちは
「なに笑ってんだよ!」
「嘘つき」と

「真面目のふりしやがって、もう何も信じないからなー」
こうして次の日また狙いを定めたかのようにまたオオカミがやってきます。

今度は羊を正々堂々と食べています。
「大変だーオオカミが来た。羊が全滅するかもしれない信じてくれ」

「どうせまた嘘なんだろ、俺は信じねぇ」
村人は誰も信じません。そうして羊は全滅しました。

 

こうして騙されたと思った村人たちが悪い子をしつける教訓として伝えた物語が後世に広く伝わったとさ