日本的経営の有利不利
日本から、終身雇用が去ったとか日本的経営の時代が終わったといわれているようだが長所と短所をここで書いておきたい。
米国の経営スタイル 日本の経営スタイル
短期雇用 終身雇用
スペシャリストとしての昇進 ゼネラリストとしての昇進
個人による意思決定 集団による意思決定
トップダウン型の意思決定 ボトムアップ型の意思決定
個人責任 集団責任
業種別組合 企業別組合
終身雇用
終身雇用とすることで高い定着率と、ノウハウの蓄積もできることから企業的には嬉しい制度である。ただし、不況には弱い上という面もある。これにひっついて年功序列とゼネラリストとしての仕事を通じての教育と昇進があるが、これの影響か大学で何かすごいことを勉強したりするよりも良い企業に入り、長年勤めて頑張る方にインセンティブが入ってしまい若者が活躍しにくい。労働市場の硬直化を招くことになってしまった。
集団責任
下から稟議を通して確認するが、これは集団で決めている。正直に言えば良くも悪くも責任者がわからない。
元は共産主義者が会社を通じて、共産主義的な社会を作ろうとしたことからできたらしいがこの場合組合も企業と運命共同体である。組合も経営のことを考える。しかも年功序列であるから,組合の幹部もやがて出世し課長や部長といった非組合員になる。結果,労働組合と経営者側が基本的に同じ利益を追求する同志となり,いわゆる「労使協調路線」が確立。
長所
企業に不満を持っても給料低く抑えれる。
離職率を低くできる。
社員教育をしてノウハウを蓄積しやすい。
成果給ではない為社員の機会の平等がしやすい。
短所
自由は少ない
会社のシナリオにないもの存在は活躍しにくい、例えば女性、LGBT、精神障害者とか想定している会社は活躍できる。
責任者誰?
潰れたとき大変
書いていて思いましたが、日本的経営というよりもどこの村や県と思うくらいのものです。ここまでくると、リストラは村追放の刑、会社倒産は隣の県が飢饉のため大量の難民が来たと言ってもいいくらいの規模だ。この経営手法が終わった世の中、対策考えないと大変です。