すでに知っていると思い込む人には進歩はない。

「すでに知っていると思っていることを学ぶことは不可能だ」

 

 ギリシャの哲学者エピクロスより

 

「哲学を実践する者の最初の仕事は何か? うぬぼれをやめることだ。知っていると思いこんでいることを学び始めることなど、誰にもできない。」

 

群盲象を撫でるという諺がある。象を知らない、盲目の人が象を手で触れて象とはこういうものだと議論した。鼻に触れた人が象は蛇のようにひょろひょろ長いものだといえば、腹に触れた人はいいやそれは壁のようなものだと反論する。耳に触れた人はうちわのようだといい、足に触れた人は丸太のようだという。議論は互いに譲らず、果てしなく続く。この議論は自分が知ってることがほんの少しだけだと思える人がいたら象とは今まで言った人たちの発言は、全て正しいと主張する人が出てきて象の本当の姿に近づけたかもしれません。

 

ここで、永遠に議論している人はどうかというと一部だけ見て、全ての本質を知った気になっている人たちです。そして、自分の意見を曲げて周りから笑われることを恐れています。エゴを捨てて自分の知っていることや価値観も間違えているかもしれないと思いつつ様々な角度から進歩すると思います。